2020.9.11

null vol.6 @オンライン 開催レポート

開催レポート

第6回のnull -自由な場所とアートなこと- を開催しました。

今回の場所はオンライン。多人数で直接会って楽しく賑わう場所が不自由になりがちな中、どのような開催ができるのか模索しオンラインを選択しました。
オンラインがすべての代替手段にはならないですが、オンラインだから深められることもあるかもしれない。そんな想いでの開催です。

こだわりすぎるくらい好きなモノ(コト)”というテーマで、写真を共有したり実物をかざしたり、URLをシェアしながらおこないました。

その地理・文化・歴史を食べ物で感じるというこだわりや、ヘンプ好きでその特徴や魅力をもっと広めたい、そしてそれを扱い事業にしている方、古い写真から受け取る時代の雰囲気や風習など、単純に持ち寄りを並べただけでは感じられないそれぞれのこだわりがあり、モノからモノ、モノから想いにリンクしていました。

その他にも、演劇チラシやストップモーションアニメ、フィルムカメラからみるマニアぶりやペットのトカゲやカエルの偏愛ぶりが面白かったです。

企画者の守本夏美さんは「面白いことづくり」で、そのこだわりポイントは斜め横からの視点でみたことづくり。例えば、大人が考える子ども向けイベントというよりは、大人を相手に子どもが面白いと思うことをするイベント。

アーティストの視点だなと思いました。

そんな守本夏美さんに今回のオンラインといういつもと違った場所から開催した感想をお聞きしました。

守本:「Zoomを使ってだったので一人一人のお話がじっくりと聞くことができることが良かったと思います。リアルな場所で、物があったり、音があったりといろいろな感覚を使いながらお話を聞くというのも良いのですが、視覚的にも、聴覚的にも、雑味のない中でお話を聞くことで想像力が膨み、普段はなかなか使うことのない感覚を使ったことで、みなさんのお話に対してより興味を持った実感があります。
テーマもこだわってしまうくらい好きなこと(モノ)だったので、みなさんの情熱も加わり、とても充実した楽しい時間になりました。リアルな場所でも、オンラインでも「場」であり、人と人は繋がれる。ということを学んだ回になりました。」

今回レポートでは、延期になった@サングリアの際にお願いしていた vol.6のnullイメージビジュアルもご紹介します。

制作は、アーティストの高嶋英男さんウェブサイト)。

高嶋:「今回のテーマが”こだわりすぎるくらい好きなモノ(コト)”ということだったので、食べ物を想像するケモノを真ん中に大きく描いてみました。「野生の勘で大好きなものを想像する。それは日常生活の延長線にある」。そんなイメージです。」

いつもの高嶋作品とはまた違った面をみた気がしつつも、常に「日常」を意識している視点はそのまま一貫しています。

実物をお披露目できていない心苦しさもありますが、今までのイメージビジュアルとともにどこかで展示したいと考えています。 ご興味あるお店やギャラリーなどをお持ちの方是非お声がけください。

運営スタッフより

コロナ禍で改めて場所と余白について考えながらの、オンライン開催になりました。

それぞれの“好きなもの”は、奥底に経験や想いが詰まり、複雑なモノやコトの繋がりからでてきた“好きなもの”でした。些細な余談からこだわりの意味を感じ取ることができたと思います。単に好きなものを披露しあう場ではなく、人を知ることができる場になったと思います。

この企画テーマを立てた意図は「斜め横から人の面白さを知る」ということなのかもしれません。nullを通して人を知ることが沢山のアート・プログラムができる繋がりになればと改めて思いました。

開催情報

場所:オンライン(Zoom)
日時:2020年8月29日(土)14:00-16:00
参加人数:10名(スタッフ含む)
テーマ:「こだわりすぎるくらい好きなモノ(コト)」に関するもの