2020.1.19

null vol.5 @寿町三丁目公会堂 開催レポート

開催レポート

第5回のnull -自由な場所とアートなこと- を開催しました。

今回の場所は府中市寿町の「寿町三丁目公会堂」で行いました。寿町三丁目自治会の運営する公会堂で自治会や地域の活動拠点以外に2018年のフェット開催会場、ワークショップ、幼児教室など一風変わった使われ方をしている公会堂です。新しい取り組みを通して、公会堂のこれからの使い方を模索・実践しています。
企画テーマは「新年」に関するもの。
子どもの参加も多く、広々とした空間でのんびりした雰囲気で開催されました。

中国の新旧様々な文字のデザイン本、毎年作られている正月飾り、駒や万華鏡、けん玉などの昔遊びのおもちゃ、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート、神社の干支サブレ、新年の家族のエピソード、お年賀のお菓子、嵌っている漫画など。新年やお正月のエピソードや思い出など家族や地域に密接した話題が多かったように思います。
今回は自分たちでお餅を焼きつつ持ち寄ったあんこやきな粉などで味付けし、食べながらお話をしたことで、親戚のお正月の集まりのようなアットホームな会になりました。

vol.5のnullイメージビジュアルの制作はこどものアトリエTutti主催の西郷美絵さん。アトリエの子どもたちが描いたnullロゴの塗り絵のコラージュでした。

西郷:「nullは、色々な人、価値観の集まり中から新しい事が生まれる場所だと感じています。アトリエのこども達にも、参加できる創作を色々と考えた末、ロゴをぬり絵にし、人は、外見は似たような姿だけど、中身はみんな違う、たくさんの価値観があり、表現がある事を伝えたいと思いました。
1つにまとめてみて、感じた事は、このぬり絵をぬったこども達の年齢も性別もバラバラですし、支援学級に通っている子もいますが、このぬり絵は男の子とか、この表現は何歳とか見た感じ全くわからない。みんな、一人の表現者としてそこに存在しています。
nullの鳥の様に、自分の好きな場所に好きな時に飛び立ち、羽を休めに来られるような場所として、アトリエも展開していきたい、と強く感じたビジュアル作成でした。ビジュアルをみて、色々な事を感じて頂けたら嬉しいです。」

作家性から離れていきそうな塗り絵を通して、個人個人の背景を超えた表現が立ち上がってくるという大きな発見が興味深いです。当日も塗り絵を持参いただき子どもたちが塗ることができ、イメージビジュアルとnullがリンクしていく面白さもあり、nullらしい表現の幅を広げる作品でした。

運営スタッフより

今までのnullは店舗やアトリエなどスタッフの方にお手伝いいただける環境でしたが、今回は買い出し、テーブルの移動、軽食の準備、片付け、掃除といったことを全て自分たちで行いました。運営スタッフだけでなく、参加者の方も自然にお餅を焼いてくださったり、掃除機をかけてもらったり。畳の設えもあり、親戚の新年会のような雰囲気でした。

開催情報

場所:寿町三丁目公会堂
日時:2020年1月19日(日)14:00-16:30
参加人数:22名(スタッフ含む)
テーマ:「新年」に関するもの