2019.9.21

null vol.2 @life design village FLAT 開催レポート

開催レポート

第2回のnull -自由な場所とアートなこと-を開催しました。

今回の場所は多磨霊園駅近く清水が丘のlife design village FLAT
ギャラリー、マルシェ、銅版画工房・アトリエなど多面的な「コト」を催す隠れ家的スペースで、自分達で部屋を改装しながら、多様な価値観や人との関わりを自然に生み出しているスペース。
テーマは、ACF主催「暮らしと表現の芸術祭 フェット」で銅版画展示を行っていたアトリエの側面を捉え、“PRINT”にまつわるものを持ち寄り交流しました。
前回反省点を踏まえ、より気軽で深い交流を目指して工夫をし、それぞれのグループでワイワイガヤガヤと話が盛り上がり語り合うことができました。

好きなアーティストの作品集やカタログ、海外雑貨、シルクスクリーンキット、自身の作品ポートフォリオなどが並び、それぞれに持ち寄った経緯や好きなところを聞いていると、前回同様、個人的な趣味・趣向がストーリーを伴って表れてきます。今までとは違う人の輪郭がぼんやりと形作られてくるところが面白い。nullを継続することで参加者の立方体をどんどん形づくりたいです。

今回の”PRINT”というテーマでは、自身のポートフォリオの持ち寄りも多く、表現として身近なものということを改めて認識しました。

また、自身の作品を持ち寄りいただいた方はストレートに考えが伝わり、アーティスト・表現者にとって作品だけではない対話による補足は双方にとって大事なことだと感じました。

前回できなかった活版印刷企画を実行!四苦八苦しながらの印刷体験でしたが思った以上に刷上がりが楽しいです。これ買いたいという人も多く、活版印刷がコミュニケーションツールになるとはグーテンベルグも思ってなかったでしょうね。

vol.2のnullイメージビジュアルの制作は宮山香里さん。東京とミラノを行き来して活躍するアーティストです。

宮山:「nullの定位置を持たない”浮遊し移動し続ける場の繋がり”をテーマにしています。自身の作品、空と地のあいだを探究した”空へ降りる方法”の”空の根っこ”シリーズを踏襲。浮遊する”雲”と根っこを張る”森”が混合した感覚で制作しました。
クラウド上、そして地上で実現するnullの集いが根っこで繋がる感じをイメージしています。」

短期間にコンセプトを見事に表現してくださったアーティストの底力をみました。
運営一同、感謝いたします。

そして、看板制作のアップデートによりなんとホワイトボード機能が!
制作は木彫作家の馬塲さんです。アーティストは起業家であるとも言われますが、その発想力が素晴らしい。縁の下の力持ち。製作いただきありがとうございました!

おやつタイムにはlife design village FLATのお菓子のアトリエLanternさんのピティビエとFLAT STANDのコーヒーをいただきました。ピティビエにはひとつ当たりのアーモンドが隠されていて、食べてみてのお楽しみ!という遊び心のあるお菓子です。nullの趣旨から提案していただきました。とても美味しく、話も盛り上がる楽しいおやつタイムでした!ご提供ありがとうございました。

今回も、参加者同士の普段知らなかった面がみられ、より深い交流を楽しむことができました。

運営スタッフより

いくつかの部屋のある会場で、それぞれに自然と話が広がっていくのが印象的な回でした。全体のプログラムとそれぞれの対話が自然に繋がり、人の関わりの中で自治的に村づくりをしているlife design village FLATの方向性とnullの目指す形の相性がとても良かったと感じます。

開催情報

場所:life design village FLAT
日時:2019年9月21日(土)13:30-16:00
参加人数:17名(スタッフ含む)
テーマ:PRINT